自己紹介の時間
【営業職のための自己紹介法】第4回
先週は、「あなたの人生の棚卸し」と題して年表の作成をおすすめしました。
今回のテーマは【自己紹介の時間】です。
これから、何回かに分けて、自己紹介文を作成していきますが、それにはまず、どれくらいの文字数で作成するのか、その目安が分からないと作成できませんね。
そこで、今回は自己紹介の時間について、お伝えします。
相続・事業承継コンサルティング協会では、セミナーで新規客を獲得することをおすすめしています。
講座で提供しているセミナー資料(パワーポイント)は、2時間でお話することを想定して作成しています。
2時間フルバージョンの場合は、自己紹介は10分程度、使っても良いと思います。
複数の講師が登壇するイベントでの1枠や、勉強会で講演を依頼される場合は、1時間が多いと思います。
その場合は、5分程度に収めたいところです。
1時間の講演で、お伝えしたいことが多いからと、自己紹介を1分未満に短縮される方がいますが、かえって逆効果になります。
これから1時間も、自分の話を聞いてくださるわけです。
自分は、参加者にとって、「有益な情報をお届けできる人物である」ということを、納得していただく必要があります。
そこをないがしろにして、情報だけお伝えしても、聞いている方は信用しませんし、興味も持てません。
例えば、相続セミナーでも、「私は、お寺で、毎月定期的に、相続に関するお話をしています。セミナーの後では、個別に相談にのって欲しいと頼まれることがあるのですが、こんな方がいました・・・」と、エピソードの1つを紹介されると、この人は相続に詳しくて、普段から相続の相談にのってくれているんだなと、分かります。
1時間のセミナーに参加しながら、自分も相談するか、しないかを考えながら、聞くことになります。
一方、「私は、相続問題に力を入れておりまして、毎月お寺でも、相続に関するお話をしています。皆さんは相続に興味があって、本日参加されているのであって、私に興味があるわけではないと思いますので、私の話はこれくらいにして、早速本題に入りたいと思います」
良く聞く自己紹介ですが、これでは本当に相続に詳しくて、相談にのってくれて解決してくれる方なのか、ただ単に相続の勉強をしていて知識があるだけの方なのか、分かりません。
よって、個別の相談には、つながりにくいと思います。大変、もったいないですね。
では、名刺交換の場合は、どうでしょうか。
異業種交流会などでは、3分バージョンと、1分バージョンを、作っておくと良いと思います。
第1回
で、お伝えしましたが、「相手に、この人は自分の役に立つと記憶してもらう」のが、自己紹介の目的です。
そのためには、3分は必要だと思います。
1分バージョンは、3分版を先に作成し、それを1分に縮めて作成するようにすると、作りやすいと思います。
では、次回の【営業職のための自己紹介法】を、お楽しみに!