強みと弱み
『マーケティングはじめの1歩』第4回
前回の第3回目は、「ビジョン」について、お伝えしましたね。
見逃した方は、こちらからご覧ください。
本日は「強みと弱み」についてお伝えします。
「強みと弱み」というと、すぐに「強みを強化して、弱みを克服する」と考えがちですが、マーケティングにおいては、「すべて、優れている必要はない」と考えます。
例えば、飲食店は「美味しい」を追求していくと、どんどん材料費が高くなり、作る手間暇もかかります。
採算が取れる価格設定にすると、サービスも一流を求められますし、ロケーション・食器・家具調度品も高級感を出していかなければ、顧客は満足しませんね。
大学前の定食屋は、コスパ重視で、安くて量が多い方が美味しいより優先されるでしょう。
また、大学も地方から出てきて、バイトしながら学ぶ学生が多い大学と、裕福な家庭から集まる大学がありますので、コスパ重視も、近くの大学の特徴に合わせる必要があります。
上記のようなことを踏まえた上で現在、自分の会社において、何が優れていて、何が劣っているかを知ることは、とても重要です。
ぜひ、あなたの会社、またはあなた自身、あなたの顧客企業について、一緒に考えてみてください。
強み・弱みと言っても、漠然としていますが、マーケティングでは以下の4つの要素に分けて、評価します。
・マーケティング要因
・財務要因
・製造要因
・組織要因
これでは、意味が分からないと思いますので詳しい項目をあげてみます。
【マーケティング要因】
・評判
・マーケットシェア
・顧客満足
・顧客維持
・製品品質
・サービス品質
・価格
・流通
・プロモーション
・地域浸透率(浸透範囲)など
【財務要因】
・コスト
・調達力
・キャッシュフロー
・安定性 など
【製造要因】
・設備
・生産能力
・従業員の能力
・納期
・技術力 など
【組織要因】
・リーダー
・従業員の意欲
・企業家精神 など
これは、内部環境によるもので、問題は、会社の中だけではありません。
外部環境も関係しますので、次回は「外部環境」についてお伝えします。