ポジショニング
『マーケティングはじめの1歩』第8回
前回の第7回目は「ターゲティング」について、お伝えしましたね。見逃した方は、こちらからご覧ください。
本日は「ポジショニング」についてお伝えします。
ポジショニングとは、市場のどのポジションで戦うかを決めるもの。
ダーゲットとする顧客のニーズに対して、どのような価値を提供すれば、満足度を最大化できるのか?
という、製品やサービスのコンセプトを確定するプロセスです。
そのためには、なぜ競合他社の製品を買わないで自社の製品を買うほうがよいのかという理由を明確にし、顧客に対してきちんと伝える必要があります。
1番有効なポジショニングは、他社がマネのできない、競争できない独自の地位を築くことです。
例えば、
・製品属性:水を使わないシャンプー
・ベネフィット:手が荒れない食器洗剤
・用途:乳幼児用や歯医者さん専用
・TPO:式典で使う。入浴中に使う
・新しいカテゴリー:電気を使わないクーラー
など、視点を変えて考えることが有効です。
しかし、他社がマネできないオンリーワンは、なかなか、できることではありません。
独自のポジションを築けない場合は同じセグメント(顧客層の集団)で、競合することになります。
では、同一市場で勝つ場合は、その市場でのポジションによって、対策が変わってきます。
そこで、業界内での地位を4つに分けて、戦略を立てます。
1.リーダー
トップシェアを持ち、業界を牽引する主導的企業です。市場を拡大するために、万人に受け入れてもらえるように、カバー領域を広げていきます。
2.チャレンジャー
リーダー企業が、カバーできていない点を追求して、リーダー企業との差別化に力をいれます。
3.フォロワー
3位以下の企業で、業界トップは狙わずに競合他社の戦略を模倣します。後発で参入しているので、開拓コストを節約できます。
4.ニッチャー
小規模すぎて魅力的ではないニッチな市場をあえて狙い、独自性を出します。
次回は、「製品デザイン」についてお伝えしますので、お楽しみに。